龍の日記

ギター、水族館がメインの日記

エコノミーピッキングを発展させてみる

前回はエコノミーピッキングの有効性についてだった
http://popkiller.hatenablog.com/entry/2012/06/18/230303


今回はもうちょっと新しい使い方を書いてみようと思う。
前回のでは、1弦から2弦に行く時にプリング等を使いダウンが連続する形である。
よって最終的に全てダウンピッキングでというものだが、ここで実は全く同じ動きで音が増やせる。

注意深くピッキングを見てみると
1弦ダウン → プリング → ピックを2弦より低音弦側に持っていく → 2弦ダウン
という動きだ。
ここでプリングとピックの運びはほぼ同タイミングだと思うのだが、上のような表記とする。
で、このピックの運びが問題だ。
2弦を再びダウンで弾く為に、2弦より低音弦側に行くのだ。
2弦を飛び越える形になる。

だが、この跳び越える時にアップピッキングで弦に当ててしまうのはどうだろう?
人間的な動きは全く同じでさっきのが5連符になるのだ。
譜面としては次のような形。

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これを使えば、オルタネイト脳では確実にオルタネイトで弾くしかないフレーズも弾き方を変えることが出来る。

以下がオルタネイト
Am7の構成音だ

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次にこれをエコノミーにしたもの

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これを見れば分かる通り、エコノミーは強力な武器だ。
この手の使い方は'80やそれをベースとしているメロディックメタル系のテクニカルなプレイヤーにはまずなくて、George BellasやRusty Cooleyが得意としている。
あとはやっぱりエコノミーならばSpeed Pickingを提唱したFrank Gambaleだろう。
彼の場合は如何に合理的にピッキングするかを考えて左手の動きを考えている。
つまり、スウィープピッキングやエコノミーピッキングと言われるがフィンガリングが実は重要なのだよね。